この記事のポイント
- freeeで電子申告できない原因は大きく 5パターン(識別番号エラー / 電子証明書期限切れ / パスワード変更 / アプリ起動エラー / 環境エラー)
- 多くはe-Tax側の認証情報の問題。freee自体は正常でも申告できないケースが多い
- 申告期限直前に詰まる人が多いので、2月中に送信テストするのが安全
- freee公式ヘルプ:電子申告・申請アプリのトラブルシューティング
1. 結論
freeeで電子申告できないときは、まず 「freee側の問題か / e-Tax側の認証情報の問題か / OS・ブラウザ環境の問題か」 を切り分けるのが先決です。
結論として、最も多いのは e-Tax側の認証情報(利用者識別番号・暗証番号・電子証明書) の問題で、freee自体は正常に動いていることが多いです。本記事では症状別に対処法を整理します。
2. 30秒で決める判断フロー
- 「利用者識別番号か暗証番号に誤りがあります」 → 利用者識別番号・パスワード再確認(後述3-1)
- 「電子証明書の有効期限が切れています」 → マイナンバーカードの電子証明書を更新(後述3-2)
- 電子申告アプリが起動しない → アプリ再インストール(後述3-3)
- 送信時に英数字のエラー番号が表示される → freee公式ヘルプとe-Taxサイトで該当番号を検索(後述3-4)
- そもそも何をすべきか不明 → 下記の症状別チェックリストへ
3. 症状別チェックリスト
3-1. 「利用者識別番号か暗証番号に誤りがあります」
最も多いエラー。原因と対処は次の3つに分かれます。
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| freeeに入力した利用者識別番号が間違っている | freee内の「基本設定 → 電子申告」で識別番号を再入力 |
| e-Taxの暗証番号を変更したのにfreeeに反映していない | 新しいパスワードをfreeeに再登録 |
| 暗証番号が3年経過してロックされている | e-Taxでパスワード再設定 → freeeに新パスワード登録 |
「3年経過ロック」は気づきにくいパターン。e-Taxの暗証番号は3年で変更を促される ので、freeeに登録した古いパスワードのまま放置するとロックされます。
3-2. 「電子証明書の有効期限が切れています」
マイナンバーカードの電子証明書には期限があります。
- 利用者証明用電子証明書:発行から5年
- 署名用電子証明書:発行から5年(または引っ越しで失効)
期限が切れると電子署名できなくなります。市区町村役場で更新手続きを行ってください。引っ越し後に署名用電子証明書が失効していた、というケースも多いです(参考:マイナンバーカード総合サイト)。
3-3. freee電子申告アプリが起動しない
Windowsの電子申告アプリが起動しない、立ち上げ時にエラーが出る、というケース。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| アプリが開かない | 古いバージョン / 依存ファイル不足 | アプリを再インストール |
| 「電子証明書の登録」でエラー | マイナポータルアプリ未インストール/古い | マイナポータルアプリを最新版に |
| 電子署名で失敗 | カードリーダー認識失敗 | USB差し直しまたは別ポート |
| Macで起動しない | OS非対応または権限不足 | システム環境設定でセキュリティ許可 |
詳細は別記事「freee電子申告アプリが起動しないときの対処法」も参照してください。
3-4. 送信時にエラー番号が返るケース
freeeから電子申告送信時に英数字のエラー番号が返ることがあります。エラー番号は e-Taxサイト の「エラーメッセージ一覧」で意味を確認できます。
| エラーの種類 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
| 添付書類関連の番号 | 添付書類の形式不正 | 申告書類の項目を見直し → 再送信 |
| システム側の一時障害 | e-Tax側の混雑や障害 | 時間を置いて再送信 |
| 本人情報の不一致 | 住所等の情報不一致 | e-Taxとfreeeの登録情報を一致させる |
※エラー番号は多種多様です。表示された番号でe-Taxの一覧を検索するのが最短ルートです。
3-5. 環境エラー(ブラウザ・OS・拡張機能)
- Chromeの拡張機能が干渉 → シークレットウィンドウで試す
- セキュリティソフトが通信ブロック → 一時的に無効化
- 古いブラウザ → 最新版に更新
- ポップアップブロック → freeeのドメインを許可
4. 切り分けの手順
原因が複合的なときは、次の順で切り分けます。
- freee内の入力データに不備はないかを確認(赤字エラーが出ていないか)
- 利用者識別番号・暗証番号を再入力(最新かどうか)
- マイナンバーカードを別端末で読み取れるか(マイナポータルアプリでログインを試す)
- ブラウザを変えてみる(Chrome → Edge)
- 別の端末から試す(スマホまたは別PC)
- freeeサポートに問い合わせる(スタンダード以上はチャットサポート対応)
5. 一番多い原因と最短解決
5パターンのうち、実際に最も多いのは 「3-1. 利用者識別番号またはパスワード」 の問題です。
これだけは事前にチェック可能で、申告期限直前の詰まりを防ぐ最大の予防策になります。2月中に一度送信テストをしておけば、99%は事前にトラブルを潰せます。
6. freeeで電子申告するための前提条件
そもそも電子申告できない理由が、前提を満たしていないケースもあります。
- 有料プランであること(無料プランでは電子申告不可)
- e-Tax開始届出書を提出済みで、利用者識別番号を持っていること
- マイナンバーカード方式の場合、マイナンバーカードと読み取り環境
- ID・パスワード方式の場合、既に税務署で発行済みであること(※2025年10月以降は新規発行停止)
7. ID・パスワード方式は新規発行終了
注意点として、2025年10月1日からID・パスワード方式の新規発行が停止されています。これからe-Taxを始める場合は、マイナンバーカード方式が必須です。
既にID・パスワード方式の届出を済ませている人は、引き続き利用可能です。詳細は 国税庁:ID・パスワード方式について を参照してください。
8. それでも解決しない場合
8-1. freeeのサポートに問い合わせ
スタンダード以上のプランなら、チャット・メールでのサポートが利用可能。エラーコードとスクリーンショットを添えて問い合わせるのが最短です。
8-2. 税務署に書面で提出
申告期限が迫っている場合、最終手段として書面提出に切り替えるという選択肢もあります。ただし青色申告65万円控除はe-Tax送信が条件のため、書面に切り替えると控除が55万円ダウンします(国税庁 No.2072)。
8-3. 確定申告会場で相談
税務署が設置する確定申告会場で直接相談する手もあります。混雑が激しいので予約を取って行きましょう。
9. よくある疑問
freeeとマネーフォワード、電子申告でつまずきやすいのはどっち?
個人的にはマネーフォワードの方がe-Tax連携が一気通貫で詰まりにくい印象です。詳細は マネーフォワードとfreeeの比較 参照。
スマホで送信できる?
可能です。freeeのスマホアプリでも電子申告に対応しています。マイナンバーカード読み取りもスマホで完結。詳細は freeeで電子申告をスマホで進めるときの注意点 参照。
Macからでも送信できる?
可能ですが、Windowsより手順や注意点がいくつか異なります。freeeで電子申告をMacからやる前に確認すること を参照してください。
送信失敗の履歴は残る?
freee内に送信履歴が残ります。エラーで失敗した場合も同様。期限内なら何度でも再送信できます。
10. まとめ
freeeで電子申告できないときは、症状を5パターン(識別番号 / 電子証明書 / アプリ起動 / 送信エラーコード / 環境)に分けて切り分けるのが最短です。
多くはfreee側ではなく e-Tax側の認証情報 の問題なので、まず利用者識別番号・パスワード・電子証明書の3点を確認してください。期限直前のトラブル予防には2月中の送信テストが効きます。
次に進むなら、
- アプリ起動不可に特化した対処: freee電子申告アプリが起動しないときの対処法
- Macからの注意点: freeeで電子申告をMacからやる前に確認すること
- スマホからの注意点: freeeで電子申告をスマホで進めるときの注意点
- freeeが向いているか再確認: freee会計が向いている個人事業主はこんな人
- MFと比較: 個人事業主ならどっち?マネーフォワードとfreeeを比較
※エラーコードや対処法はfreeeのバージョンアップで変わることがあります。最新情報は freee公式ヘルプ および e-Tax公式 で確認してください。


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