freeeで確定申告する流れを個人事業主向けに整理

会計ソフト

この記事のポイント

  • freeeの確定申告は 「初期設定 → 取引入力 → 決算書・申告書の作成 → e-Tax提出」 の4ステップ
  • 銀行口座やクレジットカードを連携すると、取引が自動で取り込まれて入力が大幅に減る
  • 質問に答えていく形式なので、簿記の知識がなくても申告書まで作れる
  • 個人事業主は スターター/スタンダード のどちらかで始めれば十分なことが多い

1. 結論

freeeは、簿記の専門用語をできるだけ使わずに確定申告まで進められる会計ソフトです。個人事業主の場合、銀行口座やクレジットカードを連携して日々の取引を取り込み、最後に質問へ答えていくだけで青色申告の決算書と確定申告書ができあがります。

この記事では、freeeで確定申告を終わらせるまでの流れを、初めての人がつまずきやすいポイントとあわせて整理します。

2. 30秒で全体像をつかむ

  • STEP1 初期設定:事業所情報・申告方法(青色/白色)・口座連携を登録
  • STEP2 取引入力:自動取得した明細に勘定科目を割り当てる(手入力も可)
  • STEP3 決算:固定資産・家事按分・棚卸などを確認して帳簿を締める
  • STEP4 申告書作成と提出:質問に答えて申告書を作り、e-Taxで送信

慣れれば、日々の作業はSTEP2の「科目の割り当て」が中心になります。

3. STEP1:初期設定でやること

3-1. 事業所情報と申告方法を登録

最初に、屋号・業種・申告方法を設定します。65万円控除をねらうなら 青色申告(複式簿記) を選びます。青色申告をするには、事前に税務署へ「青色申告承認申請書」を出している必要があります。まだの人は 青色申告を電子申告で進める方法 を先に確認してください。

3-2. 口座・カードを連携する

freeeの最大のメリットが、銀行口座・クレジットカードの自動連携です。連携しておくと、明細が自動で取り込まれ、入力の手間が大きく減ります。事業用とプライベートの口座は分けておくと、後の仕分けが楽になります。

4. STEP2:取引を入力する

連携した明細は「未処理の取引」として一覧に並びます。やることは、それぞれに 勘定科目 を割り当てるだけです。

取引の例 割り当てる科目の例
クライアントからの入金 売上高
電車・タクシー代 旅費交通費
サーバー・ドメイン代 通信費
打合せの飲食代 会議費/接待交際費
仕事用パソコンの購入 消耗品費/工具器具備品

一度割り当てると、同じ取引先は次回から自動で同じ科目を提案してくれます。最初は提案された科目をそのまま使い、慣れてきたら見直す進め方で十分です。

5. STEP3:決算で確認すること

1年分の取引を入力したら、決算の確認に進みます。個人事業主が見落としやすいのは次の3点です。

  • 家事按分:自宅の家賃・電気代などを事業分だけ経費にする。詳しくは 個人事業主が自宅を経費にする方法
  • 固定資産・減価償却:10万円以上の備品は一括で経費にできず、数年に分けて計上する
  • 未払い・前払い:年をまたぐ費用は、対象の年に振り分ける

freeeでは、これらも画面の案内に沿って入力すれば自動で計算されます。

6. STEP4:申告書を作って提出する

6-1. 質問に答えて申告書を作成

「確定申告」メニューに進むと、控除や家族構成などの質問が表示されます。答えていくと、青色申告決算書と確定申告書Bが自動で出来上がります。各種控除(社会保険料・生命保険料・小規模企業共済など)もここで入力します。

6-2. e-Taxで提出する

作成した申告書は、freeeの電子申告アプリからそのまま電子申告(e-Tax)で送信できます。マイナンバーカードと読み取り対応スマホ(またはICカードリーダー)を使えば、税務署に行かずに提出が完了します。スマホでの提出手順は 確定申告をスマホでe-Taxする方法 にまとめています。

もしe-Taxの送信でつまずいた場合は freeeで電子申告できないときの原因と対処法 を確認してください。

65万円控除には「電子申告」が必須

青色申告特別控除の65万円は、複式簿記・貸借対照表の添付・期限内申告に加えて、e-Taxによる電子申告(または優良な電子帳簿の保存)が条件です。紙で郵送・持参すると控除は最大55万円にとどまります。freeeで作って e-Taxまで電子提出 することが、65万円控除の近道です(参照:国税庁 青色申告特別控除パンフレット)。

7. 料金プランの選び方

個人向けfreeeは、主に次のプラン構成です(2026年時点・税抜)。

プラン 向いている人・特徴
スターター 取引が少なめの人向け。機能は絞られ、消費税申告には非対応
スタンダード 青色申告で本格的に使う人の標準。消費税申告(インボイス対応)やレポートも利用可
プレミアム 電話サポートや資金繰り管理まで使いたい人

インボイス登録をした人など消費税の申告が必要な場合は、スタンダード以上が実質的な選択肢になります。最新の料金・機能は freee公式の料金ページ で確認してください。まず無料で試したい場合は freee無料プランでできることを調べてみた も参考になります。

8. よくある疑問

簿記の知識がなくても使える?

使えます。freeeは「借方・貸方」を意識せずに、質問形式で入力できる設計です。とはいえ、勘定科目の意味が少し分かると、科目の割り当てがぐっと速くなります。

白色申告でも使える?

使えます。ただしfreeeの強みは青色申告(複式簿記)の自動化にあるので、65万円控除を取りに行くなら青色がおすすめです。

freeeとマネーフォワード、どちらがいい?

操作の考え方が異なります。freeeは初心者向けのガイド型、マネーフォワードは簿記の形に近い表示です。両者の違いは マネーフォワードクラウド確定申告とfreee会計を比較 で詳しく整理しています。

9. まとめ

freeeの確定申告は「初期設定 → 取引入力 → 決算 → 申告書作成・提出」の流れで進みます。口座連携で入力を自動化し、最後は質問に答えるだけで申告書が完成するため、初めての確定申告でも進めやすいのが特徴です。

次に読むなら、

10. 一次情報(出典)


※プラン内容・料金・対応機能は変更されることがあります。記載は2026年時点の情報です。申込前に freee公式 および 国税庁公式 の最新情報を確認してください。

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