個人事業主が払う税金の種類を一覧で整理

確定申告

この記事のポイント

  • 個人事業主に関わる主な税金は 所得税・住民税・個人事業税・消費税 の4つ
  • このほか、国民健康保険料・国民年金保険料も負担として大きい(これらは税金ではなく社会保険料)
  • 所得税は確定申告で自分で計算、住民税・個人事業税は申告内容をもとに後から通知が来る
  • 納付の時期がバラバラなので、資金を分けて準備しておくと安心

1. 結論

個人事業主が向き合う税金は、大きく4種類です。所得税・住民税・個人事業税・消費税。さらに、税金ではありませんが国民健康保険料・国民年金保険料も毎年の固定的な負担になります。

それぞれ「誰が・いつ・どう計算するか」が違うため、まず全体像をつかんでおくと資金繰りで慌てずに済みます。

2. 税金・保険料の一覧

種類 対象 主な納付時期
所得税 所得がある全員 翌年3月15日まで
住民税 前年に一定の所得がある人 6月以降に分割(年4回など)
個人事業税 法定業種で年290万円超の事業所得 8月・11月
消費税 原則、課税売上1,000万円超など 翌年3月31日まで
国民健康保険料 会社の健保に入っていない人 自治体の指定(分割)
国民年金保険料 20歳以上60歳未満 毎月(前納も可)

3. 所得税

1年間の所得(収入 − 経費 − 控除)に対してかかる、最も中心的な税金です。確定申告で自分で計算して納めます。所得が大きいほど税率が上がる累進課税です。

青色申告にすると最大65万円の控除が受けられ、所得税の負担を抑えられます。条件は 確定申告で65万控除を受ける条件 を参照してください。

4. 住民税

前年の所得をもとに計算され、6月ごろに納付書(または給与天引きの通知)が届きます。確定申告をすれば、その情報が自治体に共有されるため、住民税の申告を別途する必要は基本的にありません。

所得税より一足遅れて請求が来るため、開業初年度の翌年は「思ったより負担が重い」と感じやすい点に注意です。

5. 個人事業税

法定業種(70の業種)に当てはまる事業にかかる地方税です。税率は業種ごとに 3%〜5%(多くの業種は5%)。事業主控除が年290万円 あるため、事業の所得がこれ以下なら原則かかりません。納期は 原則8月・11月の年2回 です。

所得税の確定申告をしていれば個人事業税の申告は原則不要で、後から納税通知書が届きます。業種によっては対象外のこともあるため、自分の業種が該当するかは 都道府県の個人事業税ページ(例:東京都主税局) で確認しておきましょう。

6. 消費税

原則として、課税売上が1,000万円を超えると消費税の納税義務が発生します(基準期間の判定など細かいルールあり)。インボイス制度に登録した場合は、売上規模にかかわらず課税事業者になります。

インボイス登録の判断や手順は 個人事業主のインボイス登録方法と手順を整理 で詳しく解説しています。

7. 税金ではないが大きい:社会保険料

国民健康保険料と国民年金保険料は税金ではありませんが、毎年の固定的な負担です。国民年金保険料は全国一律の定額で、令和8年度(2026年度)は月額17,920円。国民健康保険料は前年所得で決まるため、所得が増えた翌年に負担も増えます(所得が低い世帯は軽減制度の対象になることがあります)。

これらの保険料は、所得税・住民税の計算で 社会保険料控除 として全額差し引けます。確定申告で忘れずに入力しましょう。

8. 税負担を抑えるためにやること

  • 青色申告にする:最大65万円控除で所得税・住民税を圧縮
  • 経費を漏れなく計上する:自宅按分なども忘れずに(自宅を経費にする方法
  • 控除を活用する:小規模企業共済・iDeCo・社会保険料控除など
  • 会計ソフトで記帳を自動化:正確な所得計算が、適正な納税の土台になる

記帳と申告をまとめて効率化するなら 個人事業主初心者向け会計ソフトの選び方 から始めるのがおすすめです。

9. よくある疑問

赤字でも税金はかかる?

所得税・個人事業税は、所得がなければ原則かかりません。ただし住民税の均等割や、国民健康保険・国民年金は所得が少なくても発生することがあります(保険料は軽減制度の対象になる場合があります)。

税金はいつまでに払う?

所得税は申告期限と同じ3月15日まで、住民税・個人事業税は通知に記載された期限までです。種類ごとに時期が違うので、納付書が届いたら早めに確認しましょう。

10. まとめ

個人事業主の税金は 所得税・住民税・個人事業税・消費税 の4種類が中心で、加えて国民健康保険・国民年金の負担があります。納付時期がバラバラなので、全体像を把握して資金を準備しておくことが大切です。

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11. 一次情報(出典)


※税率・控除額・納期・対象要件は改正されることがあります。記載は2026年時点の情報です。納税前に 国税庁公式 やお住まいの自治体の最新情報を確認してください。

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